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歯科から見た、口を通してのコロナウイルス対策法


ウイルスの侵入経路は、鼻、口、目です。

特に最も感染するのは口の粘膜からです。

 よく患者さんには『お口の中から健康になりましょう』とお伝えしていますが、そこが侵入元になっている以上、お口の中の健康を意識することも感染から身を守ることにつながると思い、我々の持っている知識をまとめてみました。

   

歯磨き

  →お口の中をきれいに保ち、細菌を減らしておく

 

  • 口の中の細菌の減少が、全身の感染症対策になり得ることが最近わかってきました。

  • 口の中の細菌が産生する物質が、インフルエンザウイルスの感染を促進させ、インフルエンザの悪化に関連する、という研究結果に基づいています。ウイルスの種類は違いますが、お口の中を清潔に保つことはとても重要と考えます。

  • 歯だけをきれいにするだけでなく、歯ぐきの状態をいい状態にしておくことを心がけましょう。そのためには、歯肉のマッサージをするように、歯肉と歯の境目の部分を細かく、力を入れすぎず磨きます。

  • 細菌の増殖に直結する、おやつや食事のだらだら食べに気を付けましょう。

 

うがい(塩水・カテキン)

 1.塩水うがい

  • 水2リットルに対して60~70gの塩を混ぜた水でうがいしましょう。これは生理食塩水とは違い、浸透圧の差を使って粘膜の中から悪い物質を抜きだすための塩水の濃さです。塩も、食卓塩より天然のものの方が良く作用します。

   

 2.カテキン利用

  • カテキンは抗ウイルス作用、抗菌作用があることが知られています。それを応用し、お茶でうがいすることで感染予防効果があることが報告されています。

 

そのほか、歯科とは直接関係ありませんが、免疫力を上げるために

①食事に気をつかう

  • ビタミンBは粘膜を強化するので積極的に摂取する

  • 免疫を担っている腸内細菌の環境を整えるために、野菜、繊維質の摂取を意識する

  • 砂糖の取りすぎに注意 (糖質の代謝でビタミンBが消費されてしまうため)

②日光にあたり体を動かす

  • 様々な理由により現在は難しくなっていますが、適度な運動は特にお子さんには必要と考えます。

  • 一日活動して疲れた体や脳の回復は、寝ている間に起こります。良質な睡眠をとることが免疫力を上げることにもつながると思います。眠くなるホルモンは、日光にあたることにより分泌されます。

 

など、こういったことを我々も普段より意識して生活しています。ご参考になれば幸いです。

 

  

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